0人が本棚に入れています
本棚に追加
「次は何だっけ加納。昼飯まだ?」
HR中に後ろから話しかけられた。
「え~っと、クラブ説明会じゃなかったっけ?視聴覚室だろ。昼飯はそのあとだな。」
俺は加納(かのう) 春希(はるき)。
入学式を終えたばかりの高校一年生だ。
短く切った髪は染めたことはない。
とくに必要性を感じなかったからだが、今どきかなり珍しいらしい。
身長はやや低く160cmちょっと。
あくまでも、やや低いレベルだ。
「もうおなかペッコリンだよ~。加納は部活決めてたっけ?」
机に突っ伏して唸っているのは、黒木(くろき) 昌吾(しょうご)。
少々軽い性格だが、これぐらいが気楽でいい。
クラスメイト30人のほとんどは、入学式というのと一年生ということで髪を黒く染め直してきた者が多いのだが、黒木の短髪は明るめの茶髪だった。
単に染めたばかりで、黒くするのがもったいないからだそうだ。
そのせいで、いきなり上級生と一波乱あったが、長くなるので割愛する。
身長は俺より高く165cm以上あるようだ。体格は細いと言っていい。
人懐っこい笑顔が特徴的で、誰とでも仲良くなるのが得意そうな奴だ。
最初のコメントを投稿しよう!