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――そんな華やかなメインストリートから外れた民家の一帯。
「おじさーん」
「おぉ、ミーシャちゃん。どうしたんだい?」
「これ、おばあちゃんから」
祭用の資材を運んでいた中年男性に、小包を手渡す幼い顔立ちの少女。
中年男性は、小包を受け取ると、少女――ミーシャに硬貨を手渡した。
「すっかり忘れとったわ」
「あはは、ダメだよ。仕事出来なくなるんだから」
「助かったよ。そういや、ミーシャちゃんは祭に行かんのか?」
「あ、うん。店の手伝いしなきゃダメだから」
笑顔でミーシャはそう答えると、来た道を小走りで戻って行く。
その背中を眺めながら、小包を受け取った中年男性と一緒にいた小肥りの女性が言葉を交わした。
「まったく、年頃なのにねぇ」
「そうだな、もっと羽を伸ばせばいいもんを」
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