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「前に話しただろ、前世の記憶があるのだと………そこでの称号、二つ名と言われているのがそれだ」
ちょ!?
「あ!そういやそんな話したな!前世で殺したいくらい憎かった奴が今のク総長なんだろ?」
「あぁ、あのファンタジーか……なんだ、前世の記憶持ち仲間だったんだな黒崎は」
………素直過ぎじゃありませんか?
「ここに来て驚いた、これほど前世関係の……所謂転生者が集まっている場所があったなんてな」
「え?マジで?」
「あぁ、黒崎は魔王だし……理事長は……神だぞ……俺はあのとき跪くのを堪えた自分を褒めたい」
「マジかよ……神様とか居るんだな」
えぇと、誰かツッコミとかいませんかね?
上田くーん、上田くーん?仕事ですよー
「それだけじゃない、見た限り二年三年は殆どが天使と魔族だな、担任も結構力の強い魔族だったと記憶している」
「へぇ~そういうのって分かるもんなの?」
「まぁ…なんと言うか…雰囲気が独特というのもあるが、一番は魔王以外見た目が変わっていないからな、これでも最前線で戦っていた魔法使いだ、強い魔族の顔は覚えている」
「ん?黒崎は顔が違うわけ?」
「あー!納得した!前世と変わってないなら皆美形なのもおかしくねぇよな!人外だし!天使とか悪魔とか美形な感じじゃん!」
もう本当に、勘弁してください
「黄昏……記憶のない者に話しすぎだ」
「……それは、すまない………しかし、どうしてここまでアレを憎むのかと聞かれて適切な説明が思い付かなかった」
だからと言って、正直に前世の話をするほうもどうかしてます!!
信じるほうはもっとどうかしてます!!
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