それは突然訪れた

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チッ‥チッ‥チッ‥チッ‥PPP!、PPP!、PPPP!、PPカチ、‥ 「ふぁ~あ、あぁ‥んー‥今日もいい天気だなぁ‥」 部屋のカーテンの隙間から差し込む光に目を細め、あくびをしてから軽く体を伸ばす 「なおき~?朝ご飯できたわょ~」 「は~い‥今行くよー‥ふぁ~あ、‥」 まるでタイミングを計ったかのように聞こえてきた声に軽く返事をし、まだしつこく迫る睡魔と戦いながら目をこすり、階段をゆっくり降りる 俺の名前は西藤 尚輝(サイトウ ナオキ)、現在高校生で成績は普通、運動は小学生からサッカーや野球を友達とやったりしていたおかげかまぁまぁできる 正直言って、至って普通の高校生だ その証拠にちゃんと ・・ 能力だって持っている 「もう、なおきったら!そんなにゆっくりしてていいの?ちゃんと時計見なさいよ?」 テレビからは、芸能人のスキャンダルや、経済情報などが放映され食卓を少し賑わせている 「大丈夫だって、どうせ今日は特に約束とかもー‥ぁ、ヤッバ!光と一緒に学校行く約束してたんだッ!!」 まるで俺は電撃を食らったかのように体をびっくりさせ、急いで朝飯を頬張り、顔を洗い、歯を急いで磨き寝癖を直してから靴下と靴を履き、鞄を持って玄関の扉に手をかけた 「行ってきまぁあすッ!!」 「はいはい、行ってらっしゃい、気をつけてね」 一言そういうと俺は猛ダッシュで待ち合わせ場所に向かった 「もう‥あの子はいつもああなんだから、あら?」 一言尚輝の母親、美希が呟くと、とあるニュースが流れだした 「あらやだわぁ‥ますます物騒になっていくわね‥」 ・
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