それは突然訪れた

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家を出てから数分走り、光との待ち合わせ場所に到着した 「遅せぇよ尚輝、何分待たせんだよ」 「悪い悪い、ちょっと約束忘れッてぇッ!!?」 いきなり体に電撃が走ると、光がまるで人をバカにするように笑いだした 「忘れッてぇッ、だって、ハハハハアホだわアホ」 いや、ってか完全にバカにしている この腹立つ友達の名前は清水 光(シミズ ヒカル) 正直言ってイケメン バレンタインデーの時は毎回祭り騒ぎのようになり、周りの男子からは静かな殺気を送られている 俺は昔から今も何故か飽きることなくイタズラをされ続けている でも人思いのいいやつで、俺とよく遊んでる仲のいい友達だ ちなみに、コイツの能力は「雷皇(ライコウ)」 静電気から雷並みの電気を発することができる能力で、能力の中だったら上位に入るくらいの凄い能力だ ってかイケメンで優しくて能力も凄いってズルくないか 「って、いつまで笑ってんだよ光」 「ゴメンゴメン、も~本当に昔から尚輝はツボだわ」 正直嬉しくないお褒めの言葉をもらうと、やっと光が笑い終わった ‥なのに何故かまだ笑い声が聞こえる 「なぁ光、俺何で笑われてんのかな?」 「へ?気づいてないのお前、だってお前 パジャマじゃん」 「…‥ナニィィイッ!!?」 光に言われ服を見ると、俺の格好は革靴に鞄、ストライプ柄のパジャマという、何ともコーディネーターが見たら絶望しそうな格好だった 何故母さんは教えてくれなかったんだ…ってか何故靴下履いた時に気づかなかった俺‥ 「え?まさかそれわざとウケ狙いでしたんじゃねぇのッ?本当にアホだなお前」 光がまた笑い、周りから聞こえるクスクスという声も恥ずかしさからか大きく聞こえる 「ハハハ、正直これはお前遅刻確定だな」 「だな‥クソッ、光、今日は悪いけど先行っててくれ!着替えてくるから先生には寝坊して遅れますって言っておいてくれ!」 「はいはい、行ってらっしゃい」 まだ笑いながら手を振る光と離れ、俺はまた走って家に向かった ・
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