プロローグ

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~♪~♪~ 4月に入ってすぐの休日、自分の部屋でミュージカル映画のDVDを見ている最中に、スマホがメールの受信を知らせた。 『小宮山(コミヤマ)先輩…?』 懐かしい名前に嬉しさが込み上げながらも、何だろう、と首を捻った。 すぐに確認すると、“飲み会のお知らせ”という件名。 それに思わず頬を緩ませたあと、ゆっくりと本文を辿っていった。 “北海道まで遠征に行っていた安藤(アンドウ)くんが、この度、我らが地元に戻ってきました。 つきましては、懐かしい仲間と再び集いたいと―…” ハハッ…遠征って…。 小宮山先輩の表現術にはいつも笑わせられる。 って言うか…。 雅輝(マサキ)くん…戻ってきたんだ…。 私は、デスク前のクリップボードに貼ってある1枚の写真に視線を移した。 そこには、7年前にみんなと撮った写真。 その中には、21歳の私と18歳の雅輝くんが中央より少し左の位置で並んで笑っている。 『付き合えばいいのに』と周りから囃し立てられるくらい仲良しな私たちだったけれど、それが現実になることはなかった。 .
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