第一章

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数十分後……… 「…………」 「あ、気がついたんだね!」 少年が重い瞼を開けると、透き通ったような蒼い瞳が露になった。 少年は自身が寝かされていたベッドから起き上がり、辺りをキョロキョロと見渡す。 「どうやら無事のようですねぇ」 ふと聴こえた声の方に眼を向ける。 そこにいたのは、栗色に染められた髪を肩まで伸ばし、一般的に“軍服”と呼ばれる青い服を身に纏い、メガネを掛けた男性だった。 「ご安心下さい、決して怪しい者ではございません。 私はジェイド・カーティス。このギルド『アドリビトム』のリーダーを務めさせて頂いている者です。 どうぞ、お見知りおきを」 そう言いながら、ジェイドと名乗った男性は少し俯きメガネを上げる。 「ギルド?アドリビトム?」 きょとんとして首を傾げる少年を無視して、話は進む。 「それにしても驚きました、まさか空から客人が降ってくるとは。 よほど、このギルドに急な用事でもあったのでしょうか?」 「もう、ジェイドさん!こんな人までからかうのは止めて下さい!」
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