~ ミクシィ ~

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いえ違います、パークにいる時間も人生の一部であるはすです。 であれば、全てが楽しい経験ばかりとはいかないのが当然です。 よく見かける光景で、泣いている子供さんにキャストがキャラクターシールをあげて泣き止むということがあります。 でも、この子供はなぜ泣いていたのでしょう?パーク内のキャラクターを見てびっくりして泣いているのか?あるいは、だだをこねて親に叱られ泣いているのか?もしだだをこねる子供にシールをあげて泣き止ませたとしたら・・・ その子は、だだをこねれば何か良いことがあると思い、ますますだだっ子になる可能性もあります。 この事例で考えると、パーク内では楽しい時間を過ごせたことになりますが、その後の人生のために本当に良いサービスをしたのかについては疑問が残ります。 前置きがかなり長くなりましたが、今回私はひとつの実験を試みました。 申し訳なかったのですが、一人のエージェントに目的を伝えず重要な任務を依頼しました。 ケビン!ごめんなさい。あなたにその仕事をお願いしたのよ!」 ケビンはあっけにとられた。 「30年前、日本のTDSである事件がありました。 フューチャーライドカードでつながった一人の年老いたキャストとゲストである少女の物語です。 最初の人生では少女の期待に反した悲しい結末となりました・・・・ ケビン!あなたがリカバリーをする前の事実を話してくれる!」 「はっ・・はい!」と返事をし、ケビンは淡々と話をした。 ケンビが年老いたキャストNを延命するきっかけとなった出来事を話した。 その話から会議室内の誰もが少女の悲しい胸中を察することができた。 「ありがとう、そういう出来事があったのです。そんな悲しい出来事のあと、少女はレイジングを後にし、ロストリバーデルタをとぼとぼと歩き、通称2号橋と呼ばれる橋を渡り、ハンガーステージの前に来ました。 あまりに悲しい表情をした彼女に最初に気づいたのはワーキングリードの『マツダ・ユキ』でした。ユキは少女をベンチに招き座らせました。 少女は優しく声をかけてくれたユキに、自分の悲しい出来事を話し始めました。
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