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「こんにちは!」
ミクはブレイクでシーキッチンに入ったとき、目に入った二人の女性の方に行き、声をかけた。
「あの・・、『ムラカミマリコ』さんと『マツシタナミコ』さんですよね?
私、先日助けてもらった、ハンガーのカヤノミクです。」
「知ってるよ!ミクちゃん。
大変だったね!でも良かったじゃない!ファイブスターもらったんでしょ!」
ムラカミが言った。
「そうなんです。でも、私一人ががんばったわけではなく、みなさんの助けがあったからできたことなのに・・・・
それで、あのとき助けていただいた方にお礼が言いたくて・・・
本当にありがとうございました。
ムラカミさんが気転をきかせてくださったおかげで・・・・・」
「いいのよ、ミクちゃん、元ハンガーのメンバーとして協力できたことがうれしいのよ」
「そうよミクちゃん私達は見返りなんて求めていないから・・・
ゲストのために最善を尽くせればそれでいいんだよ」
マツシタが言った。
「ありがとうございます。そう言っていただけるとほんと・・うれしいです!
ここ、座ってもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
マツシタが手招きをした。
「お二人に質問があるんですけど・・・
「なに?」
「いつごろまでハンガーのキャストをやってたんですか?」
マツシタがムラカミの顔を見ながら答えた。
「ここにいる『マッチョ』はね、バカなのよ。
ハンガーのトレーナーからワーキングリードになれるチャンスがあったのに辞退したのよ。
そう、10年前。あのハンガー大リハブの年ね。
何を考えてんだか、シルクドソレイユがミスティックを監修することになってダンサーの募集があり社内公募に乗っちゃったわけね。
で、ミスティック初の女性ファイヤーバード誕生となったの」
「バカはよけいよ『ナミナミ』!
ミクちゃん。私はね、ゲストの近くで仕事がしたいの、リードになるとキャストとは違った離れた立場でゲストと接することになるでしょ。それがいやだったの。
人の事をバカにしているナミナミも同類なのよ。フフッ!」
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