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彼はこう言いました。
『おじょうちゃんが今から10歳大きくなったお誕生日に来てちょうだい、おにいさんが待ってるからね』と、
彼女は
『わかった、じゃあその時おじいちゃんみたいなおにいさんが乗せてくれるの!
ほんとに乗せてね!約束よ!』
と言いその年老いたキャストと指きりしてお別れしました。
それがNさん、あなたです。10年も前のことですが覚えていますか?」
彼は困った顔をしながら
「たくさんのゲストと話をしてきましたので覚えてないです。申し訳ない。」と答えた。
ケビンは続けた
「無理もないです、ずいぶん昔の話ですからしかたないです。
それよりも重要なのは・・・・言いにくいのですが、Nさんあなたは、きょうから3日後の勤務中に亡くなるのです。
つまり、彼女が来園するきょうから4日後にはあなたはもうこの世にいないのです。」と
彼は、すこし驚きながらも穏やかに答えた。
「そうですかそれは残念なことをしました。いや、残念なことをするんですね。
でも、そのことがどうだと言うのですか?」
の問いかけにケビンが答える
「彼女は今現在、急病で入院中です。一ヶ月前に原因不明の病が発病し、一時は危篤状態でしたが今は昏睡状態が続いています。
ただ、以前から楽しみにしていたレイジングのフューチャーライドカードをしっかりと握ったまま眠り続けています。
医師も打つ手がなくただ見守るのみの状態です。
ところが4日後の未明に突然意識が戻り『レイジングへ行かなきゃ!あのおじいちゃんみたいなおにいさんに会いに行かなきゃ!』と言い、起き上がりました。
そして彼女の16歳の誕生日であるその日、家族と共にあなたに会うため来園したのです。
でも・・・・
彼女は、その場にいない年老いたキャストに会いに来たこと、自分がTDSに来る強い希望により病気を克服したことを説明し、彼の所在を尋ねたのですが・・・・
その場で彼女に対応したキャストは、生きる力を与えたあなたがこの世にいないことを告げることが出来ず、ユニットマネージャー経由でWDFRコールがかかりました。
私たちは、彼女のサービスリカバリーをすることを決め、あなたに会いに過去に来ました。
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