第一章 トラブルは横暴幼女と共に

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  「んぐ、何って。あさごはんだよリッキー」 「違ェエエ! そうじゃねえだろなんでお前が俺んちに入ってんだよ!」 「お前じゃないかんねッ! クルスティアン・ポポリオーネだかんねッッ!」  幼女の手は淀みなく進む。 「クルスティアンだかクリスピーだか知らないけどね! なんで人んちの飯食ってんのキミぃい!」 「ぬふっ。あさごはんは体にいいこと山の如しッ」 「あっれー!? 言葉通じてないのコレぇ!?」  そして数瞬の後(のち)。 テーブルの上にあった食物は完全に姿を消したのだった。 「ごちそーさまでした」  語尾に星でもつきそうな勢いで、満足気に手を合わせる幼女ことクルスティアン・ポポリオーネ。全長百センチほどのこの幼子。一体、この小さな体の何処にあれだけ大量の食物が入るというのか。  甚だ疑問ではあるが、小屋の主にとってみればそれどころの問題ではない。
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