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ユノは猫なんだけど、不思議と俺の言葉や気持ちが解るみたいで。
俺が悲しくてめそめそ泣いてたら近くまで寄ってきて涙をペロペロと小さな舌で舐めてくれるし。
寂しくて一人ベッドで震えてたら胸にすりよって俺の頬に顔を擦り付けて“大丈夫だよ“っていってくれてるみたいだし。
嬉しいことがあれば一緒になって喜んでくれてるみたいだし、
動物はご主人様の気持ちが解るんだってよくテレビで聞くけど本当なんだなって思ったり。
ユノは子猫ですごく小さいけど、気がつけば俺にとってかけがえのないとても大きな存在になっていた。
ただ、一つ寂しいことがあるとしたら、ユノと言葉を交わすことができないこと。
猫と人間だから当然なんだけど。
どんなに悲しくて寂しくても、もしユノがそれを解ってくれていても…俺はユノと話すことができないから一方的に話を聞いてもらうことしかできないし、ユノの気持ちは分からない。
嬉しいことがあっても本当にユノも同じ気持ちなのかが分からない。
それだけが唯一寂しく感じることで…だからたまに…本当にたまに
ユノが人間だったらなぁ……って思ってしまう時がある。
そんなこと、願っても叶うはずもないのに…
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