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「だめだよ。女の子なんだから、ねぇ?」
首が吹っ飛びそうなくらい縦に振る。
女の子じゃなくてもだめだよ。斬ったら。
「君、名前は?どうしてそんな格好してるの?
駄目だよ女の子がそんなに肌さらしちゃ。」
肌って、制服着てるだけなんだけど…。
この人、とっても古い考えの持ち主?
色々考える事はあるんだけど、
一君って言われたイケメンは刀から手外そうとしないし、
ずっと睨んでるし、
名前位は言っておかないとね。
「室井里香です。家は東京都葛飾区。」
「里香ちゃんか。で、とうきょうって何?」
東京を知らない?
日本の首都を?
日本人じゃないのかな?この人たち。
「ここは、京だよ?とうきょうなんて知名初めてきいたなぁ。
ね?一君。」
話がかみ合わない。
私が言った東京のせいでイケメンの目鋭くなってるし。
それに、京って…京都?
京都!!!???
よく見れば、目の前の桜の木以外全く見覚えのない町並みだ。
見覚えないどころか、
全く見た事無い。
みんな着物着て歩いてる。
ビルが無い。木の家が並んでる。
道路も、土だ。
コンクリートも、電信柱も、コンビニも、
車も、自転車も、
無いっ!
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