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「じゃ、行こうか!」
相談が終わると、美少年はにっこり笑って私の手を引いた。
「ちょっと待ってください。行くってどこに?」
「どこにって屯所に決まってるでしょ。さっき言ったじゃない。」
だから屯所ってなんなのよ。
「屯所って言うのは僕たちの家の事。
京の治安を護る者として、君のような怪しい人を野放しにはしておけないし。」
警察みたいな仕事なのかな?
それにしても、怪しくて野放しって…
そんなにとびきりの笑顔で言わなくても。
まぁ。怪しいには変わりないか。
でも、そこにつれてかれたらどうなっちゃうわけ?
しかも、私、
タイムスリップ…しちゃってるんだよ…ね?
周りの景色も、この人たちの言ってる事も、
全部本物…なんだよ…ね?
いやまさかそんな非科学的な…
あるはず無いけど…
その屯所ってとこに行けば、全部うそでした!
なんてことにももしかしたらなるかもしれないし。
本当にタイムスリップ…しちゃってるかもしれないし…
もししちゃってるなら、行くとこないし…
行くとこないんだ…
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