伯耆 雄太

2/3
27人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
~学校~ 剣道部の帰り、僕はいつもどうり校門まで歩いていた。 今は夕暮れ時ということもあり、部活帰りの学生達がちらほら見える。 「ハァ……。」 部活に疲れたわけでもなく、荷物が重いわけでもないが、重いため息をつく。 「美少女でも落ちてこないかなぁ……。」 拳銃とか日本刀とか持ってたらベストだな。 馬鹿なことを言っているとは自分でもわかる。 しかし、そんな人間なのだから仕方がないだろう。 それに、日常を過ごしていても時間の無駄だ。 学校に行き、部活に行き、家に帰り、ご飯を食べ、ゲームをしてから深夜アニメを見る。 そんな日常を打破するのが僕の夢だ。 別に充実してないわけではない。 けど何よりアニメや漫画のようなワクワクがない。 「何かインパクトはないものか……。」 またもや重いため息をはく。 「おに~ちゃ~ん」 そんな僕の背中に、強烈なインパクトが与えられた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!