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「お兄ちゃん、わざわざ私のこと待てってくれたの? ありがとう、それに荷物も持ってくれるの!? それは悪いよ~。え? どうしても可愛い妹の荷物が持ちたい? 仕方がないな~今日は特別に持たせてあ・げ・る(ハート)」
よく突っ込みを入れる隙もなくベラベラと噛まずに言えるものだ。
人様の背中に飛び蹴りを食らわせといて荷物持てと、強要してくるとは、我姉ながら情けない
さっき「お兄ちゃん」と言っていたが……まぁ、話すと長くなりそうなのでおいおい話すとしよう。
「どうだった? 今日は「活発な元気っ子」にしてみたんだけど。」
「30点。」
「低!! 考えて見てよ、夕焼け空に二人で並んで学校帰りながらいつもは活発でお兄ちゃんなんて大っ嫌いとか言ってる妹が「手……繋いでいい……?」って恥じらいながら顔を真っ赤にする姿を!!」
このとうり我姉は変人なのである。
僕がアニメやゲームに興味を持ったのも、姉の存在が大きいだろう。
「馬鹿やってないで早く帰ろ、どうせまた家の鍵忘れて困ってたんだろ?」
「べ、別にそんなんじゃないわよ///ただお兄ちゃんと帰りたくて……。」
「はぁ剣道場までくればいいのに。」
違う意味での重いため息をつきながら校門を出た。
「おい、ツンデレはスルーかよ。」
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