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そのまま厚治はリビングの
ソファーに座った。
俺はその横に立つ
「なんで俺、
結婚しちゃだめなの?」
『だって、俺たち…!』
恋人だろ?なんて言えなかった
恋人だった話なんて
とうに昔の話で。
テレビに出るようになってから
二人で話し合って別れた。
「もう別れたじゃん。」
『でもアレは…』
「分かってるよ。
ゆず続ける為には別れるしか
無かったもんな。」
『分かってんのに、なんで。
別れても、ずっと好きって…』
「言った。好きだから
別れたんだもん。」
『じゃあ…もう俺のこと
好きじゃ、なくなった?』
「好きだよ。」
『…分かんねーよ。
厚治の考えてること』
いつの間にか溢れだしている涙
それを厚治の指が拭う。
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