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そんな彼ももう直ぐ社会人。何だか不安そう…
そんなある日。
彼は私に言いました。
「両親が年をとってしまって働けないのだが、両親の面倒をみている私は働けない。それに売る物すらウチにはないんだよ」
彼の寂しそうな笑顔を見た私の胸は何だかチクチクするんです。
私は言いました。
「私の果実を全て貴方にあげるわ。市場で売れると思うから。」
彼は喜びました。そして私から全ての果実もぎ取って行きました。
私の胸のチクチクも治ったし
何より彼の嬉しそうな笑顔を見れて良かった。
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