3/7
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
そんな彼ももう直ぐ社会人。何だか不安そう…     そんなある日。 彼は私に言いました。 「両親が年をとってしまって働けないのだが、両親の面倒をみている私は働けない。それに売る物すらウチにはないんだよ」   彼の寂しそうな笑顔を見た私の胸は何だかチクチクするんです。   私は言いました。 「私の果実を全て貴方にあげるわ。市場で売れると思うから。」   彼は喜びました。そして私から全ての果実もぎ取って行きました。   私の胸のチクチクも治ったし 何より彼の嬉しそうな笑顔を見れて良かった。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!