あれから……

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師匠「小籔!小籔!」 長い階段を駆け上がったため、未央は遅れて上がって来た。 未央「ハァ…ハァ…!!」 皆の頭にまた、あの声が。 今度はしっかりと。 誰の声か分かる。 “ようこそ皆さん……” この声は紛れもなく…… 亮助「双か!?双なの!……ムゴフッ!」 師匠はやぶの口を押さえた。 そして、師匠はやぶの耳元で小さな声で言った。 師匠「ここで会田の名前を大きい声で出すな!」 師匠はやぶの口から手を放すと、気付いた。 後になって皆も気付いた。 師匠「何だよ…こ……」 “お迎えにあがりましたよ” また…双の声…… “さぁ…10年後の世界へ!” 黒い渦はどんどん大きさを増し、7人を吸い込んだ。
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