死神です

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それっきり話さなくなったみゆちゃんを見て僕は考える 僕は死神 人を死に誘う事しか出来ない だけど、みゆちゃんを見てると、どうにかしてあげたいと思う ……はあ みゆちゃん、みゆちゃん 「……なあに?」 見て、見て? 僕はみゆちゃんの横に置いてある小さなテディベア、まあみゆちゃんからしたら大きいと思うけど、を指差す するとテディベアは空中に浮かび、みゆちゃんの顔まで来ると頬擦りをした 「わあ!! お兄ちゃん凄い!! きゃあ、くすぐったいよ」 さっきまでの暗い顔は影を潜め、みゆちゃんの顔に笑みができた 結局僕にはみゆちゃんが死ぬその時まで、楽しませることしかできないんだよな
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