You are a ghost,aren't you?

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(悪魔との対話、降霊秘術、聖域魔法、絶対空間…) とりあえず関連のありそうなものを取り上げながらシュリは図書館を巡っていた。 (でも、なかなかホニン族にも扱える魔法、ないなあ…。) ホニン族の魔法は特殊なものだ。 一般的魔法がマナ…つまり魔力練り上げ魔術を構築するのに対し、ホニン族の魔法はただ、空間に作用するだけ、言わば言霊である。 だから、ホニン族は指先に火を灯すという最も初歩的魔法も使うことは難しいし、逆に難しい魔法でも簡単に使えることもある。 そう言う意味では強いかもしれないが喉を潰されたら全く発動できないから弱点も分りやすい。 (というか何で私が調べてるんだろ…。) そう考えながらも目は関連の本を探してしまう。 (俺はこの学校に囚われてる、か…。) 言葉をゆっくりと思い返し、自分なりに分析する。 (囚われてる、つまり誰かに意図的に拘束されてるわけだから、何かしら拘束すると利益があるのか?) 聖域の法則、心の束縛。 (あと、約束ってなんだろ…。変な契約をした覚えはないけど…。) 心を捉える魔法、恋の媚薬…? 「…とても脈絡の無い本の選び方だね。」 「!?」 不意に声をかけられたせいでシュリの腕の中からドサドサと本が落ちて行く。 慌ててそれを拾いながら、シュリは声の主を見上げた。 「あ…、校長先生…。」 先日の入学式の壇上にいた姿がそこにあった。 「闇の魔術から恋の魔法まで、君の興味は尽きないようだね。」 柔らかな、それでいて鋭い緑の瞳が細められる。
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