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寝言と言えば、あたし自身のことなんですが。
付き合いだしたばかりの頃、シュウちゃんの家に初めてお泊まりした日。
なんとなく緊急してるのか、眠りが浅く夢を見たんです。
………
それは、あたしが以前働いていた雑貨屋さんが舞台になっていた。
そこの店長はとても厳しくて、従業員への指導の仕方は、まさに自衛隊の訓練のようだった。。
夢の中では、朝出勤し、店長の前に横に一列に並び、
店長の
「号令!」
の声に合わせて、番号を言っていくのだ。
夢の中でもあたしはめちゃくちゃ緊急していて、大きな声で言わなきゃ!と必死に考えていた。
あたしは二番目だった。
一番目の人が「いち!」と言った瞬間、
思いっきり息を吸い込んで、
「にー!!」
と、叫んで…
目が覚めた。
と、同時に目の前のシュウちゃんも目をまん丸にして開けていた。
…………………はっ!?
声に出して「にー!」と叫んでたことに気づいた……
「ご、ご、ごめっ!今号令言ってて!!」
恥ずかしくて、意味のわからない言い訳をしていた。
「…びっくりしたー」
と、言ってすぐ寝た彼。
…いや。本音ですよね…。
びっくりしますよね…。
…耳元で突然「にー!」って叫んじゃって
…ごめんなさい!
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