153人が本棚に入れています
本棚に追加
「トモ、愛してるよ。」
「うん。僕もだよ。」
こんなセリフは日常的。
僕の恋人は男だ。
けれどそれを不安に思うことがないのは、こうやっていつも愛を伝えてくれるから。
僕が一番だと、態度で示してくれるから。
僕は彼を、タクを愛しているから、彼の愛を受け取った。
タクはいいとこの坊ちゃんらしく、最初は僕と付き合っていていいのかなんて悩んだこともあった。
ただでさえ男同士で障害は多いだろうに、御曹司ともなれば…、と。
けれど、タクが僕を選んでくれた。それでいいかと結論付けた。
もし将来別れることがあったとしても、それは世の恋人たちは皆の悩み。そして可能性。
だから男の僕と、なんていう悩みは捨てることにした。
この先ずっと一緒にいれるか、離れ離れになってしまうか。ずっと愛し続けるのか、冷めてしまうのか。
結局は本人たち次第だと、僕は思うんだよね。
だから僕は今日もタクの愛を受け取る。
そして、同じだけの愛をタクにあげるんだ。
とっても幸せな僕とタクの日常。
.
最初のコメントを投稿しよう!