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インターホンがなかなか押せない。
扉の前でウジウジしても仕方ない…
えいっ!!
ピンポーン...
ガチャ
出てくるの早ぇ…
「よぉ。」
「おぅ。」
「まぁ、上がれよ」
「ん、サンキュ」
軽く会話をして中に入れてもらった。
いつ来ても広いな
よし!いざ出陣
「なぁ…跡部…」
頑張れ俺。
負けるなアキラ!
「なんだ」
「今日バレンタインじゃん?」
「そうだな」
「それでな…いろいろ考えたんだ。跡部甘いのダメだし。だから…明日、甘くないチョコ買ってくるから明日でいい?」
「バカか」
だよなぁ…
って
「はぁ?バカとか酷くね!俺頑張って考えたんだぜ!」
「バカにバカと言って何が悪い。
このバカ」
凹むからやめろよ…
「チョコなんかいらねぇ」
「へ?」
「だから、お前を寄越せ」
「…」
開いた口が塞がらないってこうゆう状態かな?
口が閉まらないんだけど…
「なんの為にお前と付き合ってこの6ヶ月間我慢してたと思うんだ」
「え…俺に魅力がないから?」
「お前はどんだけバカだ」
またバカって言われた…
「今日という日を待ってたんだよ」
「跡部…」
あ…跡部の顔が近付いて来た…
「っ、」
ぎゅっと目を閉じて
跡部を待つ。
ちゅっ…
優しく俺の唇と跡部の唇が触れた…
いつものように優しく…
ただ、今日はそれだけではすまないそんな気がした
つか、跡部が寄越せって言ってたからな…
俺もとうとう跡部のもの…
神尾アキラ14才。
2月14日に大人の階段をまた一つ登ります━━━━━
━END━
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