89人が本棚に入れています
本棚に追加
「長太郎…」
「ありがとうございます!俺、大事に食べますね!」
「早目に食えよ?なま物だから…」
「食べるのもったいないかも」
「頼む。食べてくれ」
「わかってますよ」
クスクス笑いながら宍戸さんを見ると目が合い恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋めた
「…そうだ。宍戸さん!今日…バレンタインの他に俺の誕生日だって知ってますか?」
「あ?………あぁ!忘れてた!わりぃ長太郎!バレンタインでいっぱいいっぱいで!」
ガバッと顔を上げて必死に謝る
そんな貴方が可愛くてつい、意地悪をする…
「もちろん、誕生日プレゼントは宍戸さんをくれれば十分です!」
そう言って宍戸さんの首もとに俺の唇を当てがう。
貴方は小さく声を溢し、赤い顔を更に紅潮させる。
「…今日だけだからな!」
目線を反らし、その勢いに任せて俺を押し倒すかのように宍戸さんからキスをしてきた━━━
俺の腕の中で甘い声を出す宍戸さん
今日が特別な日だと思うといつも以上に強く抱きしめてしまう
これから先、手放したくなくて…
そんな俺の感情に気付いてくれた宍戸さん
「ぜってぇ、これからも離さねぇ…誕生日おめでとう…長太郎」
疲れていた貴方は直ぐに眠りに落ちた。
俺は嬉しくて泣いた
宍戸さんに気付かれないように
ホワイトデーと誕生日は期待してて下さいね?
待ってて下さいね!
俺のたくさんの愛をあげるから!
■END■
最初のコメントを投稿しよう!