しにがみ★しにがみ

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次の瞬間、ぼくは無意識の内に女の子を助けようとしていた。 なんでだろう。 何故か助けなきゃと思ったのだ。 しかし、女の子はぼくの気遣いなんか無視をして道路を横断している。 しかも女の子の目の前には10トントラックがクラクションを過激に鳴らしながら迫ってきている。 そして間一髪の所でぼくは女の子の背中を力一杯押した。 女の子はやっとぼくに気付いたのかびっくりした表情で歩道側へ飛ばされた。 これで女の子は安心だ。 しかし、ぼくの目の前には10トントラックがあった。 ぼくの人生ここで終わるのだろうか… まぁいいや…。 人助けできたらそれで十分だな…。 「…まったく。何をしてるのだ。」 …へ? 誰の声だ? いきなり何か声が聞こえたと思うと、 ぼくの視界がぐらつき始め 何も見えなくなった。
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