金色の義妹、襲来

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ピピピピピピッ! 「ん~……朝か。」 俺は、布団の中から手を伸ばして、覚ましを止めて起きようとしたんだが…… 「行っちゃゃだよぉ~……」 金色のクッション…じゃなくて、金髪の千夏が俺のベッドに横たわっていた。 千夏さん、なにをなさってるんですかっ!? 「千夏!千夏!おいっ!千夏!」 千夏のキャラがわかっているだけに、かなり強気で起こしてみた。 「ん~……うるさぁい!」 「いやいやいや!勝手に人の布団で寝やがったのはどこのどいつだ!」 寝ぼけまくって、訳の分からん発言をしてきやがった。 つぅか、寝起きわりぃなぁ~…… 「おいっ!今日は休みじゃねぇんだぞ!」 「わかってるよぉ~……おにいちゃん、おはよーのチューは?」 「しねぇよ!」 俺の昨日の恐怖を返して欲しいくらい、千夏はぐにゃぐにゃだ。 昨日の俺の馬鹿やろう! この女のどこか不良だ!髪の色を覗けば、ぽわぽわな女の子じゃねぇか! 「意地悪だなぁ~。まぁ、初日から遅刻したくないし、起きるかぁ~っ!」 千夏が大きく伸びをしながら体を起こした。 遅刻したくないってことは、学校行くんだな。 「学校って、どこ行くんだ?」 「おーか学園?だったかな。」 「桜華学園な。じゃあ俺と一緒だな。」 「ほんとっ?じゃあ安心だね!」 千夏がとても嬉しそうにしてるのを見て、俺も自然に顔がほころんだ。
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