金色の義妹、襲来

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「おはよう。」 朝ご飯を食べにキッチンに入り、そこにいた母さんに挨拶をした。 「おはよう!ねぇ、昨日は千夏と寝たの?」 「ちょっ!朝から何言ってんだよ!」 母さんの冗談なのかもしれないが、否定材料が一切無いから気まずい… 「ねぇ!一緒に寝たの?」 「……千夏が、勝手に俺の布団に入って来てたんだよ。」 そう言った瞬間、母さんの顔が、イタズラするときの子供のそれになっていた。 そんな顔しないでください。 「抱いた?」 「抱いてねぇっ!つぅか妹にそんなことするわけないだろっ!」 「あら!もう義妹じゃなくて妹なのね!」 「ツッコむな!ハァ~、もぅ飯にしてください。」 朝からどっと疲れた。 千夏が不良じゃなくて安心したけど、毎日こんな刺激的な生活してたら体がもたねぇぞ…… 「なに疲れた顔してんの?」 「あんたのせいだよっ!」 「あらあら心外ねぇ~。私のせいじゃなくて、可愛い可愛い千夏のせいでしょ?」 「……」 この人読めねぇ…… つか、俺と千夏にどうなって欲しいんだよ? 聞いてみるか? いやいや! どんな返答がくるのか想像するだけで恐ろしい……
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