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さっきの話以上に言及されたくなかった俺は、部屋に戻って学校に行く準備を始めた。
とは言っても、時間割りを合わせて、制服に着替える程度の準備だけどな。
「さて、そろそろ学校行、けねぇわな…」
千夏のこと思い出して、担いでいた鞄を下ろした。
あいつ、まだ寝ぼけてたりしねぇだろうな…
さっきの千夏を思い出して、未だに起きたままの状態でいないか不安になった。
………
その予想は、俺の意志に反して当たってしまった……
「いやいやいやいや!モノローグ風に語ってる場合じゃねぇよ俺!そろそろ時間やべぇって!」
俺は急いで階段を駆け下り、キッチンに入った。
「千夏!」
「ふにゃ?」
「ふにゃ?じゃねぇ!時間やべぇって!さっさと着替えろ!」
「まだご飯食べてないよぉ~。」
「この30分何やってやがった!」
俺が部屋に行ってから30分もたったのに、千夏は全く飯に手を付けていなく、出されたままの状態だった。
「はぁ~。今日は遅刻か…」
「初日から遅刻って…」
「120パーセントあなたのせいですけどね!!」
こいつはホントに……はぁ~、言葉も出ねぇっての。
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