金色の義妹、襲来

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二年の教室は二階で、一年の教室は三階なので、自分の教室をスルーするという、訳のわからん動作を取るハメになった… 「じゃあ、一年三組ここな。俺の教室はちょうど真下だから、なんかあったら来いよ。」 「うん!」 さて、教室行くか。 二階に向かって階段を降りる途中で気付いたんだが、教室じゃなくて、職員室につれてった方が良かったな……まぁ、いっか。 とか考えているうちに、自分の教室の前に着いた。 毎日毎日、この教室に入る瞬間が一番憂鬱なんだよなぁ…… 「おはよ。」 『………』 俺が教室に入った瞬間、教室の喧騒がピタッと無くなった。 はぁ~、なんにもしねぇっての…… 俺は、窓側の一番後ろの自分の席に着いて、携帯を開いた。 着信03件 メール06通 これ、俺の携帯だよな? 普段ならこんなに着信があるわけがない。 どういうこっちゃ… 着信履歴とメールを確認すると、すべて千夏だった。 『お兄ちゃん、自分の席わかんないよぉ~!』 『なんでこんなに教室の空気死んでるの?』 『教卓に座ってたら怒られちった。』 以下略… なんか俺の携帯が千夏専用ホットラインになりそうだな…
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