金色の義妹、襲来

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四校時目が終わり、購買に行こうと思い、席を立った時に携帯がなった。 『ごめんお兄ちゃん!朝お弁当渡すの忘れちゃったから、今から持って行くね!』 弁当か… 千夏の手作りかな? かわいい義妹の手作り弁当食えるなら、購買なんか行く必要ねぇな♪ 「お兄ちゃ~ん!」 千夏が教室に入ってきた瞬間、朝俺が教室に入った時同様、空気が凍り付いた。 まぁ、俺からするとかわいい義妹でも、周りの奴からしたら、金髪の不良さんに見えるだろうからなぁ~。 「お弁当持ってきたよぉ~!」 「ん、サンキュー。」 しかも、俺にお兄ちゃん発言して、俺に懐いているような雰囲気出してたら、そりゃあ不良に思われるわな… 「さてと。」 「どこ行くの?」 「屋上。」 「ちなも行きたい!」 「俺とつるんでると、ほんとにみんなに不良だと思われるぞ?」 「不良に思われる為に、こんな髪の色にしてるんだよ?」 千夏は、少しも不安な顔をせず、からっと笑っていた。 強い子、なんだろうな…… 「ね!一緒に行っていいでしょ?」 「まぁ、千夏がいいならいいけどよ。」 「やった!」 俺は、千夏を連れて屋上にむかった。
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