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俺はいつもの場所に座り、千夏は俺の隣に座った。
つか、手作り弁当食べんの初めてだな。
「やべぇ!うまそう!」
弁当の蓋を開けると、唐揚げや玉子焼き、タコさんウィンナーなど、食欲をそそるおかずがびっしり入っていた。
いつものコンビニ弁当の何倍もうまそうだぜ!
「千夏、これ手作りか?」
「そうだよ!ママの!」
「……千夏の手作りじゃねぇの?」
「まっさかぁ~。」
まぁ、そうだよな。現実的に考えて…
まず冷静に考えれば、俺より遅く起きて寝ぼけまくってた千夏が、弁当なんか作れるわけ無いよな…
「ちなが作ったお弁当食べたかった?」
「まぁ、母さんには悪いけど、千夏が作ってくれた方が嬉しいな。」
「じゃあ、明日頑張ってみる!」
「マジ?」
「マジマジ!だから、今日はこれで我慢して!はい、あーん…」
千夏は、にこにこしながら、自分の弁当のタコさんウィンナーを差し出してきた。
誰も見てないし、いいよな?
俺は、千夏が差し出してくれたウィンナーをありがたくいただいた。
「おいしい?」
「ああ。」
「お兄ちゃんも間接キスしちゃったね♪」
「……」
そういえば、千夏の箸だった…
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