金色の義妹、襲来

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あのあと、安心して気をよくした千夏は、厳選した官能小説二冊を購入していた。 つか、どれくらい官能小説持ってるんだろ? 「千夏、何冊くらいそういうの持ってんだ?」 「どれくらいだろ?帰ったらちなの部屋来てみる?」 「じゃあ、お邪魔しようかな。昨日は千夏が俺の部屋来たし、お互い様だよな。」 「そうそう!じゃあさっさと帰ろーっ!」 「だな。」 昨日恥を忍んで見ようとした千夏の部屋に入れるとは! なんたる僥倖! 俺は、店先に居るにも関わらず、拳をぐっと握った。 「お兄ちゃん早くぅ!」 「わりぃわりぃ!」 俺が恥ずかしいことをしているうちに、千夏は駐輪場の方まで行ってしまっていた。 俺は、いそいで後を追い、チャリに乗った。 「失礼します。」 千夏は、一声かけてから後ろに乗った。 こういうところは、普通の女の子より丁寧なんじゃないかな? よくわかんないけど。 「じゃあ行くぜ。」 「うん!」 チャリをこぎ始めたのはいいんだが、千夏の胸が……
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