金色の義妹、襲来

3/30
前へ
/377ページ
次へ
ピンポーン! 親父と喋っていたら、来客を告げるチャイムがなった。 母さんと義妹だろうか? 「千春かなぁ~♪」 「……」 俺が、言葉も出ないくらいヤバいテンションで、親父は、玄関に向かった。 ハズいって… ちなみに、千春っていうのは、新しい母さんの名前だ。 「勇志ーっ!」 親父が大声で、俺を呼んでいる。 多分、母さんと義妹が来たんだな。 俺は、ソファーから立ち上がり、リビングを出て玄関に向かった。 玄関に立っていたのは、千春さんこと新しい母さんと…… 「あら、勇志君!今日からよろしくね! あっ!今日からは親子なんだから、呼び捨てでいいわよね!」 「……よろしく、お願いします。」 俺が、まともに挨拶出来ないくらい凄い女の子が、母さんの脇に立っていた。 大きな目、色白の肌、細くスラリと伸びた足。 それに、サラサラの髪の毛。 これを聞いただけなら、すごい美少女だと思うだろう。 しかし、そのサラサラの髪の毛は、金色だった。 いわゆる金パだ…… それと、襟元のリングネックレスが印象的だ。 「この子は、千夏。勇志の一つ年下ね。 仲良くしてあげてね!」 「は、はぁ。よ、よろしく。」 「………よろしく。」 俺は、かなりテンパって挨拶をしたのだが、千夏と呼ばれた子の挨拶は、とてもさっぱりしたものだった。 親父、これは確かに凄い子だよ…
/377ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2199人が本棚に入れています
本棚に追加