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ピンポーン!
親父と喋っていたら、来客を告げるチャイムがなった。
母さんと義妹だろうか?
「千春かなぁ~♪」
「……」
俺が、言葉も出ないくらいヤバいテンションで、親父は、玄関に向かった。
ハズいって…
ちなみに、千春っていうのは、新しい母さんの名前だ。
「勇志ーっ!」
親父が大声で、俺を呼んでいる。
多分、母さんと義妹が来たんだな。
俺は、ソファーから立ち上がり、リビングを出て玄関に向かった。
玄関に立っていたのは、千春さんこと新しい母さんと……
「あら、勇志君!今日からよろしくね!
あっ!今日からは親子なんだから、呼び捨てでいいわよね!」
「……よろしく、お願いします。」
俺が、まともに挨拶出来ないくらい凄い女の子が、母さんの脇に立っていた。
大きな目、色白の肌、細くスラリと伸びた足。
それに、サラサラの髪の毛。
これを聞いただけなら、すごい美少女だと思うだろう。
しかし、そのサラサラの髪の毛は、金色だった。
いわゆる金パだ……
それと、襟元のリングネックレスが印象的だ。
「この子は、千夏。勇志の一つ年下ね。
仲良くしてあげてね!」
「は、はぁ。よ、よろしく。」
「………よろしく。」
俺は、かなりテンパって挨拶をしたのだが、千夏と呼ばれた子の挨拶は、とてもさっぱりしたものだった。
親父、これは確かに凄い子だよ…
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