金色の義妹、襲来

5/30
前へ
/377ページ
次へ
あれから、大した話しもせず、居心地が悪くなったので自分の部屋に向かった。 「はぁ~…」 千夏とは、まったくうまくやっていける自信がない。 もう少し喋ってくれればいいんだが、まさかの無口キャラとは…… そういえば、隣の部屋が千夏の部屋になるんだっけ。 昨日、引越屋が来てたけど、千夏の部屋ってどんな部屋なんだろう? やっぱり、香水とか化粧品とかいっぱいあんのかな? ※俺の勝手な不良ギャルのイメージです。 いや、千夏はすっぴんだったし、香水臭く無かったよなぁ。 じゃあ、ギターとか? ※ヘビメタ的なイメージ。 いや、俺的にイメージからそれるなぁ…… やっぱり見ちゃうか? 今日義妹になったばっかりの女の子の部屋を見ちゃうか!? でもさすがに良心が痛むよなぁ。 でも、気になる! かなり不良っぽいのに、一人称がちななんて女の子の部屋を見てみたい! 行くしかねぇ! 俺は、横になっていたベッドから飛び起きて、部屋を出た。 が…… 「お兄ちゃん?」 丁度階段を上がってきた千夏と、鉢合わせになってしまった。 かなりピンチ! 「何してるの?」 「喉渇いたから、水でも飲もうかと思って!」 「そっか。」 苦しすぎる言い訳だったが、千夏は何も言わずに部屋に入っていった。 もう少し千夏が来るの遅かったら、確実に死んでたよな……
/377ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2199人が本棚に入れています
本棚に追加