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「千夏!なんで髪の毛そんな色にしてるんだ?………違うなぁ。」
晩飯の時に、千夏に金髪の理由を聞いてみようと思い、部屋で、どんな風に質問しようか思案していたんだが、全くいい聞き方が思いつかない。
「なぁ千夏。ちょっと質問があるんだけど、いいか?……前置きとかうぜぇかな?」
そもそも、俺には友達がいない。
そのせいで、対人スキルがほとんど0なのだ。
参ったな……
コンコン!
部屋のドアがノックされた。
誰だろう?母さんか?
「……お兄ちゃん、入っていい?」
まさかの千夏!!!???
ちょっ!待て待て待て待て待て待て待て!
心の準備がまだ!
つぅか!千夏が俺になんの用事ですかっ!?
「入っていいよ。」
入るな!と言える訳もなく、何にも考えてなかったが、とりあえず入るように促した。
「失礼します……」
千夏が、意外といそいそと部屋に入ってきた。
なんか、変な感じ。
「……なんか用か?」
恐る恐る、でも兄っぽい口調で、千夏がこの部屋に来た理由を聞いてみた。
「なんか、部屋で本読んでたら、お兄ちゃんの部屋から、何回か『千夏』って聞こえたから、何かなぁって思って。」
「……」
やべぇ!
声でかすぎた!もっと声絞って練習すると良かった!
………どうすっかなぁ~
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