金色の義妹、襲来

7/30
前へ
/377ページ
次へ
「千夏!なんで髪の毛そんな色にしてるんだ?………違うなぁ。」 晩飯の時に、千夏に金髪の理由を聞いてみようと思い、部屋で、どんな風に質問しようか思案していたんだが、全くいい聞き方が思いつかない。 「なぁ千夏。ちょっと質問があるんだけど、いいか?……前置きとかうぜぇかな?」 そもそも、俺には友達がいない。 そのせいで、対人スキルがほとんど0なのだ。 参ったな…… コンコン! 部屋のドアがノックされた。 誰だろう?母さんか? 「……お兄ちゃん、入っていい?」 まさかの千夏!!!??? ちょっ!待て待て待て待て待て待て待て! 心の準備がまだ! つぅか!千夏が俺になんの用事ですかっ!? 「入っていいよ。」 入るな!と言える訳もなく、何にも考えてなかったが、とりあえず入るように促した。 「失礼します……」 千夏が、意外といそいそと部屋に入ってきた。 なんか、変な感じ。 「……なんか用か?」 恐る恐る、でも兄っぽい口調で、千夏がこの部屋に来た理由を聞いてみた。 「なんか、部屋で本読んでたら、お兄ちゃんの部屋から、何回か『千夏』って聞こえたから、何かなぁって思って。」 「……」 やべぇ! 声でかすぎた!もっと声絞って練習すると良かった! ………どうすっかなぁ~
/377ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2199人が本棚に入れています
本棚に追加