12人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
「ねぇねぇ、てるくん」
「なに? さくらちゃん」
「何か困った事があったらあたしに言ってね。もう小学生だから。お姉さんに任せなさい」
「さくらちゃん、僕も同じ小学校行くんだけど……」
「良いの!! あたしはてるくんのお姉さんなの!! 」
「え~っと……」
「分かったら返事!! 」
「はいっ!! 」
記憶の一番奥に眠っている彼女は、いつも明るく、天真爛漫という言葉がぴったりな女の子だった。
いつ出会ったのか? 何がきっかけで仲良くなったのか? 分からないけど、気付いたら彼女は僕の隣にいて、僕は彼女の隣にいた。
最初のコメントを投稿しよう!