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『まず、最初にお伺いしたいのですが、あなたは募集要項の中にあった身長制限の項目にもあったのに関わらず、なぜ、願書を出されたのですか?』
私はその質問をされたと同時に即答していた。
「私は今まで、色々な会社の面接を受けて内定も沢山頂きましたがどの会社にもまだ返事をしていません、その理由は私自身の中でもこれが私のやりたい仕事だって言えるものが無かったからなんですが、学校の就職課で見つけた搭乗員募集のポスターを見たとき、私のやりたい仕事はこれだ!と思ったら書いて提出していました。」
二人の間に暫しの沈黙が走った。
私は若干不安になりながらも勇気を振り絞って聞いてみた。
『やっぱり駄目ですか?』
田中さんは一口コーヒーを飲むと私に微笑みながら口を開いた。
「貴女が、そこまで熱意を持ってこの試験に挑みたいと言うお気持ちは良く伝わって来ました。
必ず試験に挑めれるように掛け合いましょう。」
『ありがとうございます。』
私は断れると思っていたのでつい嬉しくなって御礼を言っていた。
「いえいえ、まだ受けれるとは、お答えできませんがまた、回答が得られ次第ご連絡します。」
そう言って伝票を持って喫茶店を出ていった。
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