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2週間後、学校から家に帰ってしばらくすると、携帯に田中さんから電話がかかってきた。
「お久しぶりです。まず、結果についてお話があるのですが、一度地方協力本部に今から来ていただいても構わないでしょうか?」
『地方協力本部でしょうか?』
「判り難いのであれば、今からお迎えにあがりましょう。
20分後にアパート前に伺いますが大丈夫でしょうか?」
『ありがとうございます。では今から準備します。』
電話を切ったあとで急いでクローゼットから面接用に準備したスーツを引っ張り出す。
急いで着替えた私は軽く化粧をして、アパートの前に5分前には出ていた。
そうすると、真っ黒な車が目の前で止まり車から制服を着た女性が降りてきた。
「水野里奈さんですね。お迎えに来ました。」
そう言って車の後部ドアを開けてくれた。
『ありがとうございます。』
会釈しながら車に乗り込む。
車は私が乗り込むと直ぐに走り出した。
しばらくすると、女性が話し掛けてきた。
「はじめまして、私は田中からの依頼でお迎えにあがった天池(あまいけ)3曹です。宜しくお願いします。」
『こちらこそ、水野里奈です。宜しくお願いします。』
しばらくすると車は地方協力本部と書かれた建物に車がついた。
車から降りると、天池3曹から本部長室と書かれた部屋に連れて行かれてここで暫く待つように言われた。
部屋には日本国旗と色々な記念の楯が置かれてる以外に飛行機や戦車の写真が飾られていた。
「コンコン」
ドアをノックする音が聞こえたので私は急いでソファーに座り直した。
ドアを開きながら見知った人が入ってきた。
「いや~お待たせして申し訳ない。急な会議が入ってしまって、こちらがお呼びしたのに申し訳ありません。」
田中さんが謝りながら部屋に入って来た。
前に会ったときとは違い制服を着ていていて前とは違った印象でいいおじさんから格好いいおじさんに様変わりしていた。
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