3人が本棚に入れています
本棚に追加
学校につくと教室にはいる。新しい制服に身につけた沢山の人。
しばらくすると入学式がはじまった。
新入生の入場とともに…一歩踏み出したさくらを引き留めたのは先生だった。
「松中さんおっお母さんが…
亡くなったって」
さくらは自分の耳を疑った。
えっ………お母さんが??
冗談ですよね??
その後自分がどうやって病院まで行ったかは覚えていない。
ただ1つ…
病院で聞かされた。
お母さんがガンだったって…
なんで言ってくれなかったの?
私には…お母さんしかいないんだよ!?
さくらの父親は浮気をして…今は他に家族を持っている。
さくらが3さいの頃から育ててくれたのは母1人だった。
私…これから…どうすれば…
「さくらか??」
誰かがさくらの名を呼んだ。
振り向いた先にいたのは…
写真でしか見たことのない
お父さんだった。
「さくら…今日からお父さんと暮らすんだよ!!ついておいで…」
そう言って歩きだした。
お父さんはどうやら会社の社長らしい…
運転手つきの車にのりこみ…ついた家は
豪邸だった。
家にはいると…
化粧の濃い女性がいて…
明らかな愛想笑いを浮かべていた。
「さくらちゃんよろしくね♪」
そう言って手を握ってくる女性。
「父さんの大切な人だから…さくら仲良くするんだぞ!!あと…1人女の子がいるから後で紹介する。さくらと同じ年だしいい子だから…きっと仲良くなれるよ。」
そう言ってお父さんは女性と共に何処かに行ってしまった。
さくらを部屋へ案内してくれたのは家政婦さんだった。
なんとなく寂しくてたまらなかった。
お母さん……
最初のコメントを投稿しよう!