不幸のはじまり

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夕食の時間になり… 家政婦に案内されて夕食に向かった。 「さくら…そこがお前の席だ。」 さくらが席につくと… またあの女性が愛想笑いを浮かべた。 しばらくすると… ひらひらのスカートをはいた女の子が やってきて… ジロジロとさくらを眺めながら 女性の隣に座った。 「姫ちゃん…こちらは今日から一緒に住むさくらちゃんよ!姫ちゃんと同じ年なのよ♪こちらは…私の娘の姫華って言うのよ!華王学園の生徒会に入ってるのよ♪」 女性は自慢気に微笑んだ。 華王学園は初等部から大学まであるエリート私立。 お金持ちしか通えない学園。 「姫華さん…よろしく。」 「学校どこ??」 姫華はいきなり問いかけてきた。 「鳩崎高校に入学したばかりです。」 それを聞いた姫華はクスクスと笑った。 「あら…ごめんなさい!もしかして公立!?初めてきいた名前だわ。」 「あらっ姫ちゃん!失礼よ♪」 そう言いながら女性も笑っている。 「まぁさくらもこれからは華王学園に通うから…姫華頼むぞ!!」 「もちろんよ♪パパ♪」 姫華は父さんに向かって微笑んだ。 お父さんのことを… 今出会ったばかりの知らない子が パパとよんでいる… 何で?? お父さんは…私のお父さんだよね!? 姫華やお父さん…女性は 食事をしながら楽しそうに 話をしている。 なんとなく… 取り残された気分だった… お母さん… 私は1人ぼっちなんだね…
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