3人が本棚に入れています
本棚に追加
夕食の時間になり…
家政婦に案内されて夕食に向かった。
「さくら…そこがお前の席だ。」
さくらが席につくと…
またあの女性が愛想笑いを浮かべた。
しばらくすると…
ひらひらのスカートをはいた女の子が
やってきて…
ジロジロとさくらを眺めながら
女性の隣に座った。
「姫ちゃん…こちらは今日から一緒に住むさくらちゃんよ!姫ちゃんと同じ年なのよ♪こちらは…私の娘の姫華って言うのよ!華王学園の生徒会に入ってるのよ♪」
女性は自慢気に微笑んだ。
華王学園は初等部から大学まであるエリート私立。
お金持ちしか通えない学園。
「姫華さん…よろしく。」
「学校どこ??」
姫華はいきなり問いかけてきた。
「鳩崎高校に入学したばかりです。」
それを聞いた姫華はクスクスと笑った。
「あら…ごめんなさい!もしかして公立!?初めてきいた名前だわ。」
「あらっ姫ちゃん!失礼よ♪」
そう言いながら女性も笑っている。
「まぁさくらもこれからは華王学園に通うから…姫華頼むぞ!!」
「もちろんよ♪パパ♪」
姫華は父さんに向かって微笑んだ。
お父さんのことを…
今出会ったばかりの知らない子が
パパとよんでいる…
何で??
お父さんは…私のお父さんだよね!?
姫華やお父さん…女性は
食事をしながら楽しそうに
話をしている。
なんとなく…
取り残された気分だった…
お母さん…
私は1人ぼっちなんだね…
最初のコメントを投稿しよう!