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「応答せよ!応答せよ!」
船内に響く、応答を求める声とけたたましいサイレンによって重い瞼を開けた人がいた。
さっきまで静かだった船内に響き渡る救難信号。
「うっさいなぁ。誰だよ。」
少年は眠い目を擦りながら、モニターに視線を移す。
モニターには約200件ほどの救難信号が来ていた。
「なにこれ?
はあ?
意味が分からん。
とりあえず助けにいけばいいのか?」
少年はモニターを見るがなにをしていいか、分からない。
そう、まるで記憶がないかのように………。
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