第一話 非日常

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「何かさぁ、刺激的な事起きないかなー」 と、つまらなそうに呟く直正を、俺は少しガン見した。 「あ、ゲームつまんないか?」 少ししょげた感じに言うと、直正は直ぐ言い返してきた。 「違う違う!!何か日本って平和じゃん?だからつまんないなーみたいな」 俺的には、平和でのんびりしたこの日本で良いが、とりあえず「へ~」なんて言っといた。 「ま、早々そんな事はこの国じゃ起きねーだろ」 「まあなー」 下らない会話を直正としながらゲームをしていたら、また直正がゾンビに殺された。 「こいつ強ーよ!!チートだろチート!!」 「馬鹿か」 端から見ればお笑いコンビに見えるだろう俺と直正だが、これが至って普通なんだ。 「ま、ゲームだから何度でもリセット出来るし、いっか」 そう言ってまたゲームを始めた――。 その時だった。 ――ガチャ ドアノブを回す音が聞こえた。 「んあ?誰だ?」 「さぁ、俺知らねー」 直正と一緒にドアノブを見ながら呟いた。 さっきから誰かがドアノブを回していたが、急に扉を叩き始めた。 バン!!バン!! 「何か、怖くね?」 「た、確かに……」 恐怖を感じた俺と直正は、とりあえず扉と反対方向に逃げた。 .
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