‡人形‡

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そこでいつも目覚める。 目が覚めると、隣には昨晩の“客”が眠っていた。 “客”が起きない内に、机の上にある代金を取り、部屋を後にした。 ――――――――――― ここは、瀞霊廷の地下深い所にある “人形”を売る店。 この場所では、餓えた死神たちが人形を買いにくる。 “買う”というより、“借りる”に近いが。 その店で仕える私は、珍しい人形だそうだ。 “心”のある人形だ、と店主も死神も言う。 普通人形には、“心”など無い。 あるだけ無駄なのだ。 ただ、客に快感を与え、金を稼ぐ。 それだけをすれば良いのだから。 .
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