‡人形‡

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そこは汚らしい天井や壁などは無く、美しい青空が広がっていた。 「す…凄い…綺麗…。」 そして、店主は○○の背中を軽く押して言った。 『さぁ、いっておいで。幸せにやりなさい。』 「はい…店主…。」 ○○は静かに頷き、店主から紙を手渡された。 紙には地図が書かれている。 赤い丸がしてある場所に行けばよいのだろうか。 「…店主、今まで…お世話になりました。」 『あぁ…、今までありがとう。“さようなら”。』 「“さようなら”…」 人形は歩き出した。 人形として、ではなく… “死神”として。  
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