桃太郎

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遥か悠久の時を遡ったある年、“芝刈りの鬼神”(おじいさん)と“洗濯を極めし者”(おばあさん)は、それはもう偽りなき幸ある日々を送っておりました。 ある日“パーフェクトクリーナー”(おばあさん)が“絶対的雑菌の抹消”(洗濯)をしていると川上から、ドンブラコ・オブ=マリア、ドンブラコ・オブ=マリアと、それはそれは世界を覆い尽くす闇の如く大きな“禁断の果実”(桃)が流動してきます。 私利私欲に敗北を帰した“ルーズ・オブ=デビル”(おばあさん)は、それを手中に納めて持ち帰り、狂色の笑みを浮かべながら“漆黒のディステニー”(包丁)を手にとるのでした。
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