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「いらっしゃいませ」
手馴れた感じで注文し、いつもの席に座った。
「なぁ洋ちゃん彼女作らないの?」
席について真っ先に布部が言ってきた。
「ん~特に興味ないかな
布部は彼女作らないの?」
「またそれかよ
俺はまぁ~まだかな?」
「なんだよ歯切れわりーなぁ」
確実になにか隠している表情だ。
「まぁそんな事より洋ちゃんだよ。
高校生になっても彼女いないってやばいぞ!
1人くらい作っとけって」
「ん~作りたいけど、出会いがないって言うか、、、
それにまだ入学して3ヶ月だし、そこまで焦ることないでしょ。」
「そんなのんびりしてたら一生彼女できないぞ!」
「そうかなぁ?」
「そうだって
ってか美咲ちゃんはどうなの?
毎日メールしてるし、一緒にだってたまに帰ってるじゃん」
「ん~普通に友達としてって感じかな。」
「友達としてって毎日メールだろ?
確実に美咲は洋ちゃんのこと好きだって」
今日の布部は何か違った。
ただでさえ迫力のあるおでこが、今日はいつも以上に迫力がある。
ポケットに軽い振動を感じた。
携帯が鳴っている。
『メール受信:美咲』
噂をすればなんとやら
タイミング悪く美咲からメールだ。
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