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『件名:無題
本文:今日も布部君と帰ってるの?
今まさみと学校近くのサイゼリアでお茶中♪
あのさぁまさみから聞いたんだけど、洋一君あたしの事好きなの? 』
一瞬思考が停止した。
突然過ぎるし、意味がわからなかった。
まさみとはクラスは同じだがそこまで仲がいい訳ではない。
「洋ちゃんどうしたの?」
「うん、、、、
布部これ見てくれないか?」
洋一の頭の中は真っ白だった。
訳がわからない。
落ち着く為、コーラを一気に飲み干した。
「洋ちゃんこれチャンスだよチャンス、好きって言っちゃいなよ」
「なんでだよ!
俺美咲のこと友達としか見てないし」
「何言ってんだよ。
友達に美咲のこと好きみたいだよって聞かされて、別にどうでもいい奴ならそのまま流すが
美咲ちゃんは洋ちゃんに確認してきた。
これは間違いなく向こうは洋ちゃんのことが気になってるんだよ。」
「でも・・・・・
わかったよ告白してみるよ」
布部の迫力に押された。
『件名:無題
本文:そうなんだ。俺は今布部とマックでお茶してるよ。
まじが!
実はまさみちゃんの言う通り、美咲のこと好きなんだよね。
突然であれなんだけど、よかったら付き合ってくれない? 』
なんてあっけない告白。
自分が想像していた告白は、もっと胸が張り裂けそうで、土手あたりでドラマチックに告白すると思っていた。
あっさりとメールで出来てしまった。
「返事楽しみだな」
布部がニコニコしながらいってきた。
「そうだね」
これが人生最初の告白か。。。
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