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突然の告白から一夜明け朝になった。
「洋一起きなさい」
母の声で目を覚ました。
携帯に1通メールが届いていた。
『メール受信:美咲
件名:無題
本文:おはよう☀
ちゃんと起きれた? 』
「俺は子供か?」
いつも通り仕度をし、出かけた。
学校までの電車内はサラリーマンより学校に向かう学生が圧倒的に多い。
美咲の待っているホームに着いた。
「7時52分かぁー少し遅刻したな」
電車から降り美咲を探した。
そこまで広くない駅のホーム
自動販売機の横に美咲がいた。
「洋一君おはよう」
「おはよう
次の電車に乗ろうか」
今乗ってきた電車には乗らず、次の電車を待つことにした。
「ところで洋一君宿題やってきた?」
「えっ!!
なんの!?」
「英語の宿題だよ。
昨日授業の最後に言ってたけど寝てて聞いてなかったんでしょ?」
「うん」
美咲は自分のバックから英語のノートを出してきた
「英語6時間目だからそれまでにうつしなよ。」
「ありがとう」
彼女っていいな
初めて洋一は思った。
「ねぇ今週の土曜日予定とかある?」
「特にないけど」
「そしたらデートしない?
私行きたいところあるんだけど」
「いいよ」
電車が着たので、2人で乗り込んだ。
カップルで登校する学生は少なくはなかった。
皆、楽しそうな顔をしている。
もちろん美咲も同じような顔をしていた。
初デートの土曜日はあっという間にやってきた。
美咲が行きたい場所、それは当日になるまで教えてくれず
1つだけはっきりしているのが、朝10時に目黒駅に集合だけ。
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