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あまり寝れないまま洋一は待ち合わせの目黒駅に向かった。
10時10分遅れてしまった。
大きなバックを持った美咲が改札口近くで待っていた。
「ごめんお待たせ」
「おはよう
全然大丈夫だよ」
いつも制服姿した見たことなかったので私服の美咲を見るのは初めてだった。
「洋服かわいいね
似合っているよ」
こういう気遣いが大切だと、中学時代女子達の会話から学んでいた。
「ありがとう
今日のために買ったんだ」
「そうなんだ
さっそくだけど切符買わないと、どこまで行くの?」
「切符買ってあるよ
はいこれ」
「ありがとう」
ここに来てまだ行き先を教えてくれない。
貰った切符を使い目黒駅山手線ホームに向かった。
そこで東京行きの電車に乗り込んだ。
「そうえば美咲すごい大きなバック持ってるけど、何入ってるの?」
「そのうちわかるよ」
笑顔で軽く流された。
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